稲盛和夫の実学「経営と会計」 | 書評 読んでみんさい、この本!

稲盛和夫の実学「経営と会計」

 ご存知京セラの稲盛名誉会長の著作。


 稲盛さんの本はあまり読んでいなかったけれど、近々紹介させて頂くつもりの別の会計関連の本にこの本への言及があり手に取りました。


 一言でいうと「実学」という名に相応しいビジネスの現場での経営者の責任感に裏打ちされた会計論。


 技術者出身らしい本質を追求する姿勢が今も京セラで受け継がれているという京セラ流会計方針をどういういきさつで作り出してきたのか、その底辺にある稲盛さんの従業員や株主への経営者としての責任感、企業としてのあり方に対する哲学、そういったものがビシビシと伝わってくる「会計論を超えた会計の書」という感じがしました。会計の本を読んで感動したのは初めてでした。


 この本から連想したことばをいくつか列記しておきます。


・基本に忠実であること

・伸びる会社は従業員から尊敬される経営者がいる

・何でも疑うことから新しい発見がある

・ビジネスの基本は人と人の信頼

・文化人だけが人間国宝じゃない。立派な経営者も人間国宝だ!


訳の判らぬ書評となりました。残念!


著者: 稲盛 和夫
タイトル: 稲盛和夫の実学―経営と会計