仕事と人生に効く100冊の本 松山 真之助著 | 書評 読んでみんさい、この本!

仕事と人生に効く100冊の本 松山 真之助著

 

松山 真之助
仕事と人生に効く100冊の本

 松山さんが企画、運営されているJ-カレッジという催しに参加して来ました。


 「早朝起業」 という本を以前紹介しましたが、その著者でスーパー・ビジネスマンです。


 その松山さんが、運営されている有名な書評メルマガ で紹介された書評をまとめられたものです。書評サイトで書評の本を紹介するのも、おかしな感じもしますが、同じ書評をやっている者から見ると、「ものが違う」と脱帽せざるを得ないということで、紹介することにしました。第一、松山さんは毎日1冊の書評を何年にもわたってアップされていますが、私の方はそのペースには、読むほうも書くほうも追いつきません。


 そういう訳で、私がまだ読んでいない本、読みかけにしたままの本をたくさんこの本で紹介されていて、読みたい本が増えて困ってしまいました。きっと、皆さんにもお役立ちだと思います。


 松山さんも書かれていますが、本との出会いは「本を通して人に出合う」ことだと思います。


 おそらく本好きというのは、その感覚を持っているのだと思います。松山さんのメルマガのサイトが、J-カレッジのような企画につながったのは、そう考えると必然の流れであったように思います。私も、この書評サイトと英語のブログを通じて何人かの方々との出会いがありました。これからも、松山さんをお手本にしたいとの意を強くした一日でした。


 講演は分かりやすい著書の多い田中靖浩さん の貸借対照表に関するものと落語家の立川志の吉(「ためしてガッテン」の司会をしている立川志の輔」の一番弟子とか)さんの火焔太鼓(かえんだいこ) のコラボレーションというとても面白い試みでした。


 田中さんの講演は、一切数字を使わず貸借対照表という会計概念について語るという新たな試みで、国も企業も従来はお金の動き(フロー)のみだけを見てきたが、外人投資家の増加などの背景から、いわば経営のスナップショットである貸借対照表を重視する経営に変りつつある。


 この「スナップショット=結果」のみを重視する傾向は、経営を行う上で重視すべきプロセスを軽視する傾向につながり、経営を長い目で見るという日本の良いところを失わせるばかりか、粉飾決算をはじめとする犯罪にもつながるのではないかというメッセージでした。


 田中さんによれば、この「長い目で経営を見る」味方が、古典落語の世界にはたくさん出てくるということで、志の吉さんの火焔太鼓 の登場ということでした。


 着眼点が面白いし、良いヒントになりました。


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