藤巻幸夫のつかみ 瞬時に相手の心をつかむ会話のコツ 藤巻幸夫著 | 書評 読んでみんさい、この本!

藤巻幸夫のつかみ 瞬時に相手の心をつかむ会話のコツ 藤巻幸夫著

藤巻 幸夫
藤巻幸夫のつかみ。―瞬時に相手の心をつかむ会話のコツ

 藤巻さんは藤巻兄弟の弟で、かつて伊勢丹でカリスマバイヤーとよばれ、そして福助の再建に力をふるい、さらに現在はイトーヨーカドーへ。


 お兄さんの本も何冊か読んで、茶目っ気のある人だなと思いましたが、弟さんはこの本を読む限り、お兄さん以上に非常に愉快で、人を引き付ける人だと思いました。


 この本、表紙が良いです。今や有名な藤巻さんの坊主頭にひげの顔を実にうまく描いたイラストが表紙に載っていて、かれの書いた本だとすぐ分かるし、写真よりも親しみが持てると感じました。


 全体を通して流れるメッセージは「自分を語れ」ということのように思われます。藤巻さんの表現によると「会話のまん中に「アイ・アム」がある」だし、「沈黙は金より雄弁は銀」だったりします。


 最後の方で彼が言っている「逃げるな、語れ!すべてはそこから始まる」も同じことを言っていますが、素敵なことばだと思います。


 自分が会話に対して気を使い、訓練してきた藤巻さんは、準備の足りないインタビュアや部下には厳しい。いつか、彼にインタビューをさせてもらって、インタビュアとしての評価ももらいたいし、すばらしいメッセージを多くの人に伝えたいと思わせる、分かりやすくて感動のある本でした。


 そういえば、最近某所から藤巻さんの講演の案内があり、躊躇しているうちに行かずじまいになりました。後悔していますが、次回機会を見つけて是非と思わせる、そんな本でもありました。

表紙画像
3万部売れる本をあなたも出そう~プロ編集者が教える商業出版成功ノウハウ《個人アドバイスつき》
大勝文仁
第2水曜、第4水曜日
1680円/月(税込)
>> 詳細 購読する!