夢を叶える夢を見た  内館牧子著 | 書評 読んでみんさい、この本!

夢を叶える夢を見た  内館牧子著

内館 牧子
夢を叶える夢を見た

 初登場、「みのむし」さんから投稿頂きました。


 そういえば、内館さんは、相撲通で、横綱審議委員会の委員ですよね。時々テレビ中継に写ってます。

それと、内館さんが、東北大相撲部の指導をされている様子は、テレビに出てました。東北大は私の母校ですが、相撲部ってどこにあったっけ?




『私がこれまでに読んだ中で、最も影響を受けた本の一つです。今でもよく読み返しています。

著者の内館牧子さんは、元大企業OLで、脚本家に転身したそうです(代表作:NHK朝ドラ「ひらり」など)。


 この本は、彼女自身の物語ではなく、むしろ彼女の知人を取材して、(会社勤めを辞めて夢に向かって)「飛んだ人」「飛ばなかった人」それぞれに膨大な時間を費やし、取材して書かれたものです。


 よくある「人生一度きりだから、思い切って自分の夢に向かって飛ぼう」などという無責任な楽観論を期待すると、見事に裏切られます。人生に絶対確実という保証がない限り、どのような選択をしようと、成功する人と失敗する人の両方が必ずいます。その厳しい現実から目をそらさず、光と影の「影」にもしっかり切
り込んでいるところが、この本の説得力がある所以でしょう。


 私は新刊で読みましたが、1年くらい前に文庫になったようです。


 あとがきには、本書に登場する人の「その後」も少し書かれていました。内館さんの「その後」は東北大大学院で学び、相撲部(部員4人)の監督(!)になったそうです。』