「ものわかりのいい上司」をやめると、部下は育つ! 守谷雄司 | 書評 読んでみんさい、この本!

「ものわかりのいい上司」をやめると、部下は育つ! 守谷雄司

月いちの常連になってくれた「みのむし」さんからの投稿です。いつも、ありがとう。前回の本、おもしろかったです。

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守谷 雄司
「ものわかりのいい上司」をやめると、部下は育つ!

 人に何かを教える時に、どのような教え方をするにせよ、結果として教えられる側の能力がアップしない限り、それは単なる教える者の自己満足に終わってしまうのだ、と思います。


 近頃は、コーチングや「ほめる」指導が大流行りのようですが、過去私が実際に能力を伸ばすことができたのは、大変厳しい先生や上司から妥協のない指導を受けた時で、勿論ほめられることなど、まずありませんでした。


 当時「こんなことまで言われる筋合いはないだろう」と、悔しい思いをした時ほど、後で考えてみると、それが発奮材料となり、自分の殻を破るきっかけになっていたと思います。


 もしかしたら、その時厳しく指導してくださった方々は、敢えて「嫌われ役」に徹し、生徒や部下の能力を引き出そうとしてくださったのではないかと、最近教える立場になって初めて気づくようになりました。


 この本では、著者が「ほめる」指導に真っ向から挑み、自らの経験で「叱る」指導がいかに大切か、を語っています。管理職や講師、教師など、人に何かを教えることが仕事の一部である方に、ぜひ一読をお勧めします。