あなたの「経験」を「通信講座」にして稼ぐ法 | 書評 読んでみんさい、この本!

あなたの「経験」を「通信講座」にして稼ぐ法

小林 敏之
あなたの「経験」を「通信講座」にして稼ぐ法

 著者の小林さんは、今でこそ一般名詞化しつつある「情報起業」というビジネスを初めて日本に紹介した方だそうです。


 タイトルは「通信教育」となっているかで、本質的には「自己実現の方法として、自分の経験を世の中に広める」というふうに読めました。


 以前このブログでも取り上げた杉山勝行さんの「自分ブランド」創りや片岡五郎さんの講演者としての熟年デビューと同じ発想で、長く生きてきて、自分のみが自信を持って語れるコンテンツを世に問うことで充実した、経済的にも安定したセカンドライフを手に入れようではないかという呼びかけです。


 もちろん、通信教育というかたちで自分の知識、経験をどうお金に換えるかという方法論も説明されていますが、それよりも、「会社を離れた時、自分が世に問えるもの、それで飯を食っていけるものを、自分を見つめなおすことで発見しよう」とメッセージが中心で、元気付けられる内容でした。


 これから定年退職を迎えられる方、ライフワークは何かを模索されている方、いろんな意味で人生の岐路に立っている方に一読をお勧めします。小林さんも失業中にこの本を著されたそうです。