臆病者のための株入門  橘 玲著 | 書評 読んでみんさい、この本!

臆病者のための株入門  橘 玲著

橘 玲
臆病者のための株入門

立花さんは「マネーロンダリング」「永遠の旅行者」などのベストセラーを持つ作家。

この本を読んで、それらも読んでみたいと思うようになりました。


自身の投資体験(半端じゃなさそう)に基づいた具体的な記述、さすがことばのプロと思わせるさまざまな金融商品や金融のしくみの平易な解説。。。金融商品を一般顧客向けの説明する仕事をしている立場の私にとっては、その意味でも参考になる本でした。今後金融を目指す人にも良いかも知れません。


ただ、金融にいる者の立場でいうと、金融にいるものはいわば投資知識のない(橘氏の表現によると「金融リタラシーのない」または単に「バカな」)一般消費者をだますしかけと断じているのには、さすがに閉口します。


金融というしかけがなければ、一般消費者はそもそも株式市場だとか資金決済などの金融ニーズを充たせないのですから。。。

確かに、金融リタラシーが向上して、金融機関もあまり消費者をバカにしたような商品を出せなくなるような状況になることは好ましいと思うけれども、そんな状況はいつまでも来ない気がします。


アメリカが金融先進国であるとの思い込みがありますが、一般大衆レベルはそんなにリタラシーのレベル差はないように経験上思うのですが。