負けない株式投資 窪田 真之著
人気の高いバリュー型日本株投資信託のファンドマネージャーである窪田さんが、20年間に積み上げたプロとしてのノウハウをまじめに、そして幅広く(惜しげもなくということばは私は余り好きでないので使いませんが、他の方が書評を書いたら、そういう表現になるかも知れません)紹介した本です。
窪田さんは20年来の友達で、彼がファンドマネージャーになる前から知っています。
今回の出版に際し、この本を贈ってくれました。覚えてくれてて、嬉しかった!
読み始める前は、彼はバリュー投資のプロなので、バリュー投資の指南書、あるいは「株式投資はバリュー型で!」というトーンの本かと思っていましたが、それは見当違いでした。2年良い成績が残せなければ去らなければいけないといわれるファンドマネジメントの世界で20年生き残ってきたファンドマネージャーが満を持して書き下ろした株式入門書というべきもので、なかなか他では見つけられないと思います。
全体のメッセージはこんな感じです。
いろいろな投資法が紹介されているけれども、どれもやってみたら良い。でもしろうとは、あまり怪我をしない方法から始めよう。その第一歩は、預金から例えば国債などへの資金シフトによる利回りのアップ。そして次に高配当利回り株、そして。。。
株式投資のポイントは企業を見る目。株式指標もこう考えればむずかしくない。まず、高配当利回り株への投資のコツを紹介しよう。バリュー投資のエッセンスがこれで分かります。
短期トレード、いろいろ言われているかけど、経験する価値はある。。。そのときは、こんなことに気をつけて。
そして、成長株投資もおもしろい。これからの成長企業は、成長市場は。
永年やってきたプロは、結局オーソドックスなことを、分かりやすく解説できる力があることを示しています。株やりたくなります。