どこゆく?団塊男 どうする!団塊女  吉永みち子著 | 書評 読んでみんさい、この本!

どこゆく?団塊男 どうする!団塊女  吉永みち子著

吉永 みち子
どこゆく?団塊男 どうする!団塊女

 この本いろいろ楽しめます。


 まず、吉永さんの文章。

 ご自身が属する「団塊の世代」が今直面している状況、おそらく同世代の方々が読むと「言い得て妙!」と膝を打って喜び、悩み、考え込む。。。そんな表現が一杯です。

 何でこんなにうまい比喩が考えられるのかと思いつつ、驚きつつ読み進みました。


 次は、発見の楽しさ。

 私も仕事柄、団塊の世代については、いろいろ研究していますが、でも多くの発見があります。まだまだ知らないことがたくさんあるんだなと強く思いました。特に最後の数章は、団塊世代がこれから突入するセカンドライフで想定して、起こりうる事態を楽しい部分、そして課題、リスクなどを、かなりこと細かく書いてあります。吉永さんの想像力も分ります。


 3つめは、やはり、自分が思っていたことが、間違ってなかったなと確認できたこと。団塊の世代は、常に大きな消費グループとして、今がそうであるように、常に周りから「これはいかがですか、これは」とか「みなさんのお気に入りはきっとこれですよ」と自分で考えなくても良かったという部分があった。ここで、その塊を離れて「自分の人生を歩んで下さい」と言われても、まだ決めかねている人が多いのではという確信が間違っていなかったということ。


 みなさん、いかがでしょう。今団塊の世代が通り過ぎている状況をいずれ迎えるあなた、自分の将来を想像しながら、楽しく読めるような気がします。でも、その時に考えるべきさまざまなこと、準備すべきことを具体的に提示した実用的な本でもあります。