投信 | 書評 読んでみんさい、この本!

投信

新年初カキコです。


「みのむし」さんからです。


稲田 英助
投信・個人年金セールス実践マニュアル―顧客の見つけ方から成約・フォローアップまで 29の黄金律(ゴールデンルール) 銀行・証券のコンサルティング営業スタッフ必携

この本は、営業の本質を見直すきっかけになりました。営業とはある種心理ゲームであり、同じ会社の同じ製品を勧められても、ある営業マンからは思わず買いたくなるが、別の営業マンからは死んでも買いたくない、というように、売り方の巧拙で結果が見事に分かれてしまう、とても面白いものだと思います。また顧客から一営業マンとしてではなく、個人として信頼されることは、何にも変えがたい仕事のやりがいや喜びです。

私も営業の仕事をしていたことがあります。当時は社内研修や親切に指導してくれる上司もあまりなく、先輩や同僚のやり方をまねたり、自分なりに本を読みあさったりして、試行錯誤しながら何とかこなしていました。

著者の稲田さんも書いていますが、営業のような人間相手のスキルは、実際に仕事の数をこなすことでしか習得できない部分があります。が、どんな仕事にも勘所があるようで、そこを外すと結果が出ません。営業は仕事の性格上、成果が即数字になって表れるため、やる気をなくし、心理的に不安になり、営業活動にも身が入らないという、悪循環になることもありました。

そのような私の反省を踏まえて言えることは、初めて営業をする場合、まずこのような入門書を読み、何か分からないことや不安なことがあったら、すぐ経験豊富な上司や先輩の教えを請うとよいと思います。仕事に慣れるまでは、失敗もあって辛いかもしれませんが、先述したようなやりがいや喜びを味わうことなく辞めてしまってはもったいないですから。

金融商品に限らず、初めて営業や販売の仕事をする人にも役立つ本だと思います。ぜひ一読をお勧めします。